韓国の生涯賃金と日本に生涯賃金の比較(2023/8/14)

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韓国の平均賃金が日本の平均賃金を超えたということで話題になっています。そのため、日本経済はもうダメたという論調も聞かれますが、果たしてどうなのでしょうか。わかりやすく解説している動画がありましたので、ご紹介します。

韓国ニュース解説さんの動画

たしかに韓国の平均賃金は日本よりも高いのですが、生涯賃金で比較すると日本の半分しかないとのことです。韓国では、条件のよい会社に就職できるのが30歳くらいになってから。そしてその会社でサラリーマンとして働ける期間はわずか15年ほどしかないそうです。45歳を過ぎる頃には退職となり、残りの人生は自分で稼ぐ道を探さなければなりません。多くはチキン屋などの自営業者になっていきます。その自営業者も安泰ではなく、同じような境遇の中高年の人が経営する飲食店がたくさんあり、厳しい競争に巻き込まれていくそうです。

日本と韓国の雇用環境の違い

私自身の職業人生を振り返ると、20歳代は仕事の基本を一から覚え、経験値を積む時期でした。30歳代になると、自分の経験値を生かして、社内での発言権も少しずつ増えてきて、自分の判断で自発的に動けるようになりました。フットワーク軽く活動し、社内外にネットワークを広げた時期です。30歳代後半になると、周囲からの信頼も得られてリーダー的な役割も増えてきました。40歳代は、経験値もあり、人脈もあり、体力もありということで、一番の働き盛りといえるのではないでしょうか。

このように見ると、人生の中でもっとも、労働力として商品価値の高い30歳代から40歳代の時期だけを韓国企業は使用しているといえそうです。日本も同じといえば同じなのですが、日本では社会経験のない新入社員を時間をかけて育成したり、高齢になった社員も、職務や待遇を調整しながらではありますが、雇用を続けたりという慣例がありますので、韓国に比べれば優しいといえるのではないでしょうか。

韓国の平均賃金は日本の平均賃金よりも高いといっても、詳しくみてみるとお互いの国がおかれている状況が見えてくると思います。韓国の30歳から40歳からの平均賃金を、日本の20歳から65歳までの平均賃金とを単純に比較して、「日本は終わった、日本は安い国になった」と嘆くのは、物事の一面しか見ていないものの考え方のように思います。

韓国ニュース解説さんのYoutubeチャンネル
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